本地仏

本地仏

本地とは、古来から有った日本の神道と、奈良時代遣唐使によってもたらされた仏教(伝来西暦540年前後)との併存融合を可能にした考え方で、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)と言い、神道の神様は仏がお姿を変えたものとする説から作られた仏像を本地仏という。

当社神宮寺の本地仏「聖観音菩薩坐像」は寄木造りで像高60cm、作られたのはその特徴から南北朝から室町時代にかけてのもので、神宮寺創建の謂れに合致します。本像は仁尾町の大寧山覚城院不動護国寺に現存します。