賀茂神社の古文書「藤六・姫夜叉女子息売券」

見直そう、ふるさと仁尾

賀茂神社の古文書「藤六・姫夜叉女子息売券」

藤六・姫夜叉女子息売券(とうろく・ひめや しゃ め しそくばいけん)

本古文書は、数少ない鎌倉時代の人身売買文書で、学術的にもたいへん価値が高いものです。内容は、讃岐の国草木荘に暮らす夫婦が数え八歳になる千松(せんまつ)童という男の子を500文で詫間の荘の有力者に売る、というものです。室町時代の人身売買が普通二貫文で行われるといいますから、500文は非常に低額であったと言えるでしょう。文中には「子供を売るのは、子供も自分たちもそれによって餓身(飢餓)を助からんがため」と繰り返されており、心ならずも子供を売らなければならなかった親の切実な思いが込められた資料です。

以上、香川県歴史博物館が平成12年に開催した「古文書に見る中世の仁尾」の一文です。現在開催中の「讃岐の武者」(4月7日まで)には古文書「仁尾浦神人等言上状案并目安案」が開示されています。

この資料をもとに仁尾町のボランティア団体「仁尾のええとこ探偵団」が今の子供たちに知ってもらおうとこんな絵本を作りました。

販売価格は未定ですが、これから販売いたします。価格が決定すればここでお知らせします。

「仁尾のええとこ探偵団」 香川県三豊市仁尾町仁尾庚564-3 団長 藤田一仁